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June 8,2008 12:36 AM |
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アントニオ・ガデス 「カルメン」 |
なんとアントニオ・ガデス舞踊団がセビージャのマエストランサ劇場で公演していたので、観に行ってきました。 初めてスペインで観るガデス。超満員。何が興味深いって現在のスペイン人がどんな反応をするのか。隣に座ったおば様に話しかけたら、30年ぐらい前に「血の婚礼」を観たっきりだとか。 もう彼女以外は考えられないほどのカルメンを演じきっているステラ・アラウソ。ちょっと大味な感じも計算の上なのか、鉄火肌で、奔放、自由を生きるカルメンを見事に描いている。この作品に、そしてガデスに身を捧げている。その潔さと生き様がオーバーラップしてさらに感動してしまう。 アドリアンも、もう長くこの作品を踊っているだけあって、彼独自の色をしっかりと出してきているように見えた。偉大なガデスの仕事と踊りを引き継ぐという、それだけでも途方も無いことなのに、運命的に彼自身であってはならないのに、それを奇跡的なレベルで成し遂げている。脱帽。 あと、とてもギターの音が綺麗で、迫力もあるし良くなったな、と思っていたら、アントニオ・ソレラ以外変わっていた。誰かと思ったら、なんと、あのラモン・ヒメネス。ソリストとしても活躍しているのに。思わず楽屋で遭遇したときにヒョエー!と声を上げてしまった。知り合いでもなんでもないのに「このまま居続けてね!」なんてお願いしちゃった。余計なお世話だよね。 歌い手のマヌエル・チャコンは昨年の日本公演のときにカップルになったガデスの娘さん(セリア・エステベ。来日時は歌い手として参加。)と結婚し、すでに子供が生まれていた。「俺らの子供はMADE IN JAPAN!、いや〜東京は最高だね〜。」だって、なんのこっちゃ。 さて、我がマエストロ、エンリケ・パントーハのもとへご挨拶に。 劇場近くのバルだったので、観客もいて質問攻めにあっていた。なんとその多くがガデス初体験。25年前の作品だと知って驚愕していた。新作だと思っていたらしい。みな一様に群舞構成、照明、音楽、細部に至る仕事の緻密さ、丁寧さに感動していた。 と、そこに一人の怪物が。 一時代を築いたセビージャ生まれのカンタンテ(スペイン歌謡の歌手)。 このボヘミアン、すでに相当酔っ払っていらして、旧友エンリケを見つけ火がつく。 3人で「早くずらかろうぜ!」と目配せして逃亡。 フランコの軍事政権時代を生き抜いてきたアーティストって、気骨があり(まさにガデス!)尊敬されている人が多いけどその反面、ハチャメチャ振りがもう底なし。 |
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本当に素晴らしかったです。おっしゃる通りマエストランサ劇場で観るのはやはり格別でした。ステラも1992以来(当然ガデス存命時)だそうで緊張したと言ってました。