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Photo:Hiroki Sato
2008年11月
November 22,2008 01:31 AM

常盤大学 ゲストスピーカー

田無高校時代の恩師、池田先生(現在は常盤大学教授)の「コミュニティ振興とボランティア活動」という授業にゲストスピーカーとして呼んでいただき、水戸の常盤大学に18日~20日と2泊3日で滞在。
テーマは「生き方とボランティア活動」~FLAMENCO舞踊家佐藤浩希氏の生き方をとおして~。

池田先生との出会いについては、あと何十年か後に出す予定の「自叙伝」に詳しく書く予定!?。つまりとても一言では説明でないのです。
ですがちょっとだけ。私がボランティア活動に目覚め、その後さまざまな経験を積んでフラメンコに出会い、今がある。そのきっかけをつくってくださったのが、池田先生なのです。青年期に出会った人々、共に味わった、夢と希望、挫折、痛みの記憶が、私のフラメンコ人生の通奏低音。

さて、着いたその夜は、「ホテルのレストランでワインを飲みながら」、なんて素敵な先生のお誘いを、丁重にお断り(誘導)しながら、「今、居酒屋紀行に凝っているんです。」と、水戸界隈を探索。さびれた、いい感じの居酒屋がたくさん。心惑いながら駅近くの「赤ひげ」へ。曽根崎心中水戸公演実行委員会でお世話になった安久さん、劇団クリエの大滝さんが加わり大宴会。次の日のことを忘れ大盛り上がり。

頭痛を抱えながらいよいよ初回。初めて大勢の大学生を前にド緊張。渋谷でよく見かけるようないま風の子、まじめそうな子、ロッケンローラーな子、眠そうな子とさまざま。私が日常的に接しているフラメンコの生徒さんとはまるで違う雰囲気に戸惑いつつ、どもりつつ、なんとか話しました。そのあと、先生の研究室に数人話しに来てくれて、暫し質疑応答。というより座談会。みなさんの将来の夢、不安などを聞き、それに答える。「不安や絶望こそ人生の醍醐味。」、「迷っている前にまず一歩踏み出せ。」、「人生に安住なんて無い、無いからこその生きがいだ!」なんて偉そうなことを言いながら、自分の身に一番沁みていた。

096.JPG

夕方は、先生のゼミに参加(乱入)。中国の反日感情をテーマにディスカッション。部外者ながら「スペインでは・・・。」なんて発言したり、知らない難しい言葉が出てくると、「○○○って何ですか?」などと臆面もなく質問しまくり。(勉強っていいな~)。それでも、ゼミの皆さんは暖かく受け入れてくれました。そのままみんなで飲み会。楽しすぎるひとときに、「俺は何をしに?」と自問自答。

次の日の授業では、文部省選定の高校時代の私たちの活動を記録した「何かしたい」を放映。
20年前の映像。私自身も10年以上観ていなかった。その中で、「ハンディキャップを持った人々が私に返してくれる笑顔。その美しさとともに、「今ここに生きているんだ!」という、強いメッセージを感じました。」と語っている私。それってまさにフラメンコの魅力そのもの。なんだか前世の記憶が蘇ったみたいで、いま在ることの原点を確認するとともに、その時出会ったみんなの、必死に生きている姿、戸惑い、笑顔が私の財産なんだと思い知らされました。

November 16,2008 04:49 PM

FLAMENCO 曽根崎心中 in 横須賀芸術劇場

15日(土)に横須賀芸術劇場において、「FLAMENCO 曽根崎心中」無事終演いたしました。
観に来てくださいましたお客様、いつも私たちを支えてくださるスタッフの皆様、関係者の皆さま、そして阿木さん、宇崎さん本当にありがとうございました。

久しぶりの公演だったのですが、1回目のリハーサルからさっきまで一緒に演奏していたようで、すでにミュージシャンの皆さんの体内にこの作品がしっかりと染みついているのを感じました。
長い時間をかけてみんなと少しずつ、ゆっくりと、ひとつひとつの言葉を織り上げて創ったこの舞台音楽。皆さんの演奏を聴きながら踊っていると感動しまくってしまい、それを抑えながら必死に踊る、という何とも大変な作品なのです。

カンテの瀧本さん。外見は大阪のガラの悪いおっさん(失礼)なのに、なんであんなに深くて、艶っぽくて。泣かないで踊るのに必死です。
桂子さん。あなたの純真無垢なお初は、本当に降りてきますね。何かが。最後のあそこ、じっとしていなければならないのに噴き出す激情が・・・。
隆充。九平次の憎たらしい役をこなしながら、あの演奏陣をパルマ一本で支えて。終演後はいつもぐったりですよね。ビバ・トゥ・コホネッ!
太鼓の響さん。ドド~ン!と、これ一発で劇場のの空気が引き締まり、出演者の集中力が一気に高まります。
ピアノの田中さん。ジャズピアニストなのに完全にフラメンコ野郎。そう、あのお初が身の上を喘ぐ場面。狂気の音が、魔刻が。観ていて死にそうになります。
パーッカションの大儀見さん。カホンの音で泣ける、唯一無二の男。パーカッションを完全にメロディー楽器にしてしまう。
ギターの尚さん。寡黙な人柄なのになんであんなにハートフルで、パッショネートな演奏ができるんだろう?創作音楽でありながら、超プーロなフラメンコの必殺技が随所随所に。オレー!。
小原さん、あなたのラスケアード、血をかき乱されて何度も「ギャー!」と叫びだそうになりました。それでいて、キュイーン、キュイーン、そんなに心の琴線を震わせないで!
ベースの琢磨さん。ベース楽器のイメージを覆されました。あんなに歌って、濡れて、撫でて。困ります。それ以上優しくしないで。
篠笛の二郎さん、演奏されている姿はまさに武士のよう。命がけ。笛一本で喜怒哀楽、春夏秋冬を現出させるその技は、この作品の情感すべてです。
琵琶の月水さん。母のように慈愛に満ちて、時に父のように厳しく、そして神仏が降りてきたように神々しく語りかけてくる、あの響きと唄。ドュエンデ。

一日も早く皆さんと舞台で再会できるように頑張ります!
また、会いましょう!

November 15,2008 06:52 AM

FLAMENCO 曽根崎心中 横須賀公演

今日は、横須賀芸術劇場にて「FLAMENCO 曽根崎心中」公演。
生バージョンとしては1年半ぶり。
緊張と興奮とで昨日は眠れませんでした。
頑張ってきます!

November 12,2008 11:49 PM

スペイン国王 答礼晩餐会

11日(火)、天皇皇后陛下ご臨席のスペイン国王主催の答礼晩餐会に出席。
皇太子様、秋篠宮ご夫妻も出席されました。

私たちのテーブルには、小島章司先生、岡田昌巳先生、小松原庸子先生、そして市川団十郎さんご夫妻(私の隣!)、中村勘三郎さんご夫妻が同席。
勘三郎さんは光栄にも私たちのことをご存じで、「あの曽根崎心中をフラメンコでおやりになっている方たちですよね?」とお声をかけてくださいました。「今度必ず観に行きますから。」とも。
ありがとうございます。
団十郎さんからはスペイン、フラメンコのことを色々と質問を受け、とにかくきちんと、間違えないように、正しいことをお伝えしようと必死でした。
そして何よりもお二人から直に歌舞伎の、芸のことを聞けたこと、まさに夢のようなひと時でした。

しばらくしてから、団十郎さんの隣にアトラクションで見事な踊りを披露したマリア・パヘスが着席。
なんとお二人の通訳をすることに!(鍵田は小島先生、勘三郎さんらと談笑しているので、私しかいなかった(泣)。)
フラメンコのこと、歌舞伎のことをお互いに質問され、またその内容が濃いこと、濃いこと。私の拙すぎるスペイン語力で簡単に訳せるようなものではなく、何度も岡田先生に助けてもらいました。

とにかく私なんかが何でこの場にいるのか?と、自問自答するような、感動と緊張の連続。
お陰さまで、きっと美味しかったはずのワイン、お料理の味は全く覚えてません(号泣)。

大先輩のフラメンコ界のパイオニアの先生方、そして歌舞伎界の大名跡のお二人とご一緒でき、本当に身に余る光栄でした。

November 11,2008 12:08 AM

アントニオ・マルケス&マリア・パヘス

7日(金)に、新宿文化センターでアントニオ・マルケス舞踊団の「アントニオ」、グラン・アントニオに捧げた作品を観てきました。
ずば抜けた身体能力で魅了するその踊りは、驚嘆に値するものでした。勉強になりました。
しかし、スペイン舞踊としては本当に素晴らしかったけど、フラメンコとしては?な部分がたくさんあり、あんなに優秀な踊り手でも、フラメンコは難しい踊りなんだろうな。
そして今日はセルバンテス協会主催のマリア・パヘス舞踊団公演。
相変わらず抜群のスタイルで、美しい。それとガデス的美学がそこかしこに。ご本人は意識されていないかもしれないけれど、もう血肉になっているんでしょうね。お客さんも以上に盛り上がってました。

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