先日のカニサレスさんとのBlue Note 公演、筆舌に尽くしがたい経験だった。
Bule Noteは30年前にジョン・マクラフリンを聴いた以来。
ここに出演する日が来るとは。
幕開けはカニサレスさんの静かなソロ。
静かで美しい余韻が音楽を紡ぐ。
フラメンコとクラシックが高度な次元で融合した音楽に観客は酔いしれていた。
石塚隆充さんが歌うファリャの名作、7つのスペイン民謡。
カンテの歌い手がクラシックを歌う、声楽を習得した彼にしかできない表現。
伴奏はクラシック・ギタリストの鈴木大介さんとカニサレスさん。
また再演してライブ録音のCD出して欲しい。
鈴木大介さんの美しく流麗なギターは、優しさに満ち、まさに耳福だった。
沖仁さんはギター小僧に戻った様で、弾くことの楽しさ、音楽の愉しさを爆発させていた。
彼の人生の彩りが音に出ていて、それはそれは素晴らしかった。
大儀見元さんの超絶グルーブも凄まじく、またまた悶絶させられた。
私は踊りではなく、音楽と一体となるべく在ろうとしただけ。
彼らのひとつひとつの音が包み込んでくれた。
矢野吉峰、三四郎もパルマで守ってくれていたし。
主体となるカニサレスさん、沖仁さん、鈴木大介さんのトリオ演奏は、自我を超えて奏で合うことの尊さを伝え、愛を、平和を歌い上げる行為そのものだった。
「芸は人なり」。
アーティスト自身の人生の来歴、美学、深い思想が最後にものを言う。
カニサレスさんの超絶技巧ではなく、たった一音でそこにいるもの全てを感動の渦に巻き込んだあれは一体なんだったのだろう。
Photo by Yuka Yamaji
撮影:山路ゆか
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