2007年5月の記事

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FLAMENCO曽根崎心中 in 八千代座

May 21,2007 03:11 PM

5月19日(土)、20日(日)と熊本県山鹿市「八千代座」で無事公演を終わらせてきました。約100年前明治44年に建造された、国重要文化財に指定されている芝居小屋。一歩踏み入れただけで、江戸時代にタイムスリップしたような空間が広がる。どれだけの歌舞伎役者、演劇人がこの舞台を踏んできたのだろう?民衆に愛されてきた小屋も一時は時代の波に押され閉鎖、廃屋同然だったとか。それをこの地を、八千代座を愛する人々の手で復興され、坂東玉三郎の公演を機に完全に復活し、現在に至る。

 リハーサルで客席からお初、舞踊団の踊りを見る。この小屋の持つ魔力なのか、踊り手の細かな表情、吐息までもが聞こえてくる。でもそれは踊り手の真の実力が浮き彫りにされること。暖かく包んでくれるような空間と思いきや、踊ると大海原にホッポリ出されたよう。丸裸にされる感じ。通常の劇場で踊るときとは明らかに違う何かを感じ試行錯誤しているとき、千里眼を持つ私の親友からメールが届く。

「(小屋で)演じる時は、小屋のすべてのお客さんが、(演者が)自分に向かって演じてくれているんだ!という気持ちになるように演じよ」との教示。

表現する側が観客へむかって演じる、または感動を与える、などとは遠い境地。

幾千人とこの小屋に足を運んだ観客の、これまでのこの舞台に立ったすべての舞台人の魂が染み付いたこの空間で、本当にこんな境地で踊れたかどうかはわかりませんが、幕が開くと観に来ていただいたお客さん、そして八千代座の暖かいエネルギーを受けて舞踊団一同、渾身の踊りで演じきることが出来ました。

カーテンコールではなんと桟敷席から立ち上がってのスタンディング・オベーション!!大声援をいただき盛会のうちに幕を閉じることが出来、実行委員の方から「また来年も」とありがたいお言葉もいただきました。

この公演実現のためにご尽力くださったすべての方々に深くお礼申し上げます。

ハモン

May 7,2007 02:21 PM

書いておいてアップするの忘れていた・・・。遅ればせながら4月25日のブログです。

スペイン大使館でのお披露目会終了後、来賓の方々がお帰りになってからわたしの目に飛び込んできたのが、まったく手付かずにドーンと大広間に君臨している立派なハモン(生ハム)。ドングリちゃんだけを召し上がって育った黒豚さま。もちろんイベリコ。「欲しい」。

エンリケ・パントーハから「エル・イーホ・デル・ハモン(生ハムの子)」とアーティスト・ネームを頂戴したほどの、ハモン狂いの私。大荷物を持っていたので、「このままどさくさにまぎれて持って帰ったろか?」なんて思ったがさすがにそれは出来ない。そこで同席されていたドン・キホーテに、もとい荻内教授に、「ヒロが生ハム欲しいって言ってる。と話してくれないか?」と依頼。常軌を逸した頼みを一蹴される。

ミゲル・アンヘル大使も加わりしばしの談笑のあと、「今日は本当に素晴らしい会へご招待いただき、ムチシマス・グラシアス。ところであのハモンいただけないかしら?」と言ってしまった。今思い起こしたら超赤面、冷や汗もの。すかさず大使夫人から「ノー!(笑)」とのお答え。当然。

再度歌え踊れのフィエスタがあり、すっかり生ハムのことも忘れ帰るとき、スペイン大使ご夫妻から、プレゼントがあるとのこと。何だと思ったらジャジャーン、ハモンまるごと1本!

夢にまで見た、ハモン一本釣り。
本当にありがとうございました!!!

FLAMENCO 曽根崎心中 in スペイン大使館

May 2,2007 04:33 PM


(C)Hiroyuki Kawashima

4月25日にスペイン大使館公邸において、各国の大使夫人が集まる「なでしこクラベル会」に招待され行ってきました。
スペイン大使夫人からの熱いご要望により「FLAMENCO 曽根崎心中」をダイジェスト版で踊りました。
公邸の庭にステージが用意されたのですが、朝からあいにくの雨。
スタッフ共々ずぶ濡れになりながらの練習でしたが、会が始まる頃には太陽が出て、無事踊ることが出来ました。

始まりに大使夫人自ら、この作品のあらすじ、スペインと日本文化の融合、この作品の素晴らしさについてお話していただき、プロデューサー・作詞である阿木燿子氏のご挨拶のあと披露させていただきました。


(C)Hiroyuki Kawashima

上演時間30分弱の超縮小版。美術も照明もない初めての野外で、最少人数。どこまで伝わるか不安でしたが、なんと最後は涙して感動してくださっている方もいて、望外なご高評をいただきました。