「悠久に遊ぶ」。ムジカーザ全4回公演、大盛況のうちに無事終了致しました。
観に来てくださいましたお客様、ありがとうございました。
題名の通り、今回の音楽家たちとのリハーサルは時の立つのも忘れるほどで、
永遠に彼らが紡ぎだす音と戯れていられる気がしました。
音楽監督、作曲、胡弓、篠笛、能管、口上の吉井盛悟さんとの出会いは、まだ彼が鼓童に在籍していた10年前。
それから「道成寺」など様々な作品を一緒に創ってきました。
鼓童退団後は邦楽界の達人達を集めた「和楽奏伝」を率い日本各地、海外でも公演。
またコンテンポラリーダンス界の雄シディ・ラルビ・シェルカウイの音楽を担当し、
川井郁子さん、森山未來さんとの共演など、国内外で八面六臂の大活躍をしています。
いつもどこの国にいるかわからない彼の首根っこを掴んで、やっと今回に漕ぎ着けました。
まず何から始めようかと相談したら、フラメンコ・ワークショップからやりたいと。
超多忙の彼の口から出た言葉に、またそこからか、と呆れると同時に、
常にあらゆる芸能の原点を見つめながら活動している彼の揺るぎない精神にとても感動ました。
彼が紹介してくれた三味線の浅野祥さん、和太鼓の山部泰嗣さん。正真正銘の天才たち。
完全に雷神と化す山部さん。凄まじい叩きっぷりに、恐怖感すら感じました。
私のソロで浅野さんはフラメンコの難曲シギリージャをカンテ伴奏、
踊り伴奏共に三味線一本で見事に弾き切り偉業を達成しました。
私自身も彼によって新境地を切り開かされた思いです。
踊りながら死んでしまうのでは?否、踊りながら死にたいのでは?と思わせる様な鍵田真由美の渾身の踊り。
一人一人が主役になってくれた東陽子、工藤朋子、柴崎沙里、関祐三子、小西みと、中里眞央、坂口真弓、三四郎、矢野吉峰。
いつもどんな活動もがっちり支えてくれる斎藤誠ギター。手前味噌ながら彼らに最大の賛辞を送らせてください。
この公演にご尽力くださいました、スタッフ、関係者の皆様に心からお礼申し上げます。
必ず再演、もしくはまた新しい何かで彼らと一緒にやって行きますので、どうぞよろしくお願い致します!