高校時代よりボランティア活動に打ち込み、保育士、介護福祉士の資格を取得後、アントニオ・ガデスの『血の婚礼』とタブラオ「新宿ギターラ」で観た鍵田真由美の踊りに衝撃を受け、福祉から一転フラメンコの道へ。1992年より鍵田に師事。96年河上鈴子スペイン舞踊新人賞および日本フラメンコ協会新人公演特別奨励賞を受賞。
『Ay曽根崎心中』では徳兵衛役を熱演し、04年のスペイン公演では地元紙から高い評価を受けた。同年『ARTE Y SOLERA 歓喜』で文化庁芸術祭大賞を受賞。06年Newsweek日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる。
愛をテーマにスペイン歌謡をオムニバス形式にまとめた「愛こそすべて」を2011年に発表、13年に再び正式招待された「フェスティバル・デ・ヘレス」にて大喝采を浴びた。
大阪松竹座での歌舞伎『GOEMON』(片岡愛之助主演・今井翼出演)のフラメンコシーンで振付と出演。障害のある人たちとワークショップや公演、宝塚「ドン・ジュアン」、山田洋次監督作品「マリウス」、今井翼ソロ公演、NHK「ニュー・イヤー・オペラコンサート」での振付など、多方面で新進気鋭な才能を発揮し続けている。
19年には『ARTE Y SOLERA 琥珀』の演出・振付・構成を手がけ、その才能を確固たるものとして観る者たちに印象付けた。
フラメンコに対する愛情、造詣ともに誰よりも深いだけではなく、新しい企画に積極的に取り組み、鍵田真由美とともに、フラメンコ界に新しい風を送り続けている。スペイン・ヘレスにも拠点を持つ。