2008年12月の記事

hiroblog

¡Feliz Navidad!

December 25,2008 02:42 AM

¡Feliz Navidad!
いよいよノチェ・ブエナです!

アントニオ・マレーナの家でプラスエラのヒターノっ子たちが集まってビジャンシーコの練習。
この時期になると、ビジャンシーコを歌う若者のグループが組まれ、バルやいろいろなお店に雇われて、小遣い稼ぎをするんだね。

los gitanitos de plazuera
ensayo villancico.JPG

みんなモネオ家やメンデス家の子供たち。ギターはルイス・モネオの息子と、バルージョの息子。
みんなマセガキで、ビジャンシーコは学校で歌わされるもんだからちょっと小馬鹿にして、ちんたら練習している。でも本当は楽しくてしょうがないんだよ。歌い始めたらノリノリで、ゲラゲラやってんだから!でもちょっと斜に構えたい年頃なのね。
選曲に困ってるから、私が見かねて大好きな「Estando un Marinerito」は?って言ったら、バルージョの息子に「ああ、それはムイ・ガショー(ガショーはヒターノ語でパジョ、非ヒターノ。かっこ悪いとかイカシテない時に使う)だから嫌だ!」と一蹴された。「このクソガキー!」と思ったけど、ヒターノでもガショーでもない私は黙るしかなかった。でも、そのあと試してみたらやっぱり良くてレパートリーにいれてやんの!
それにしてもそこら辺にいる普通の子どもたちなのに、上手いったらない。リズムなんて、「アフリカか?」と思うくらい深くうねって、軽い。練習見てるだけで楽しませてもらいました。

これは、プラサ・バンコでやってたサンティアゴの若者たちのビジャンシーコ。

もう超かっこつけてて鼻に付きまくりだけど、そのアルテはやはり脱帽ものなのでついつい見入ってしまう。悔しい。

サン・ミゲル地区のおばさま、おじさまたち

これは、ローラ・フローレスの銅像がある広場、我らがバル・マイパ(¡Oleeee Paco ,tu eres unico ,pedazo de camarero!)前に設置された、サンボンバ用テントで歌うサン・ミゲル地区の皆様。歌っている中心は50代~80、90代のご高齢者の皆さん。夜10時から夜中まで歌いまくり。
こっちに来ていつも思うのは、若者だけでなく、いやそれ以上に、高齢者の人たちが生き生きとしていることに感動する。

大きな輪になってアカペラでせーので歌い始めるから、ときどきみんな違うキーで歌ってしまう。しかも会場が広いもんだからはっきりとは気付かず、「アー、楽し!乗ってるね~、でもアレ~、なんか変?でも楽しいからいいや!でも~、やっぱ変~?。」と歌っている皆さんの表情が語るもんだから、こっちはおかしいのなんのって!

ペーニャ・ティオ・ホセ・デ・パウラ

サンティアゴの名ペーニャ、ティオ・ホセ・デ・パウラのサンボンバ。ここの有名なおばちゃまたち(ブレリア最強軍団)がパルマをたたく中、なんとマヌエル・ロンボ(最近売り出し中のカンタンテのアーティスト)が!
この人、純フラメンコの歌い手ではなく、カンシオン・ポル・ブレリアなどを得意とする歌手で、それが大好きな私は特に気になっていたアーティスト。しかし、ヘレスには縁のない人だと思っていた。確かセビージャの人。でもこういう人が、しかもヘレスの一番濃いところでこうして歌っている。懐が深いんだね~。みんなも大喜びしてた。ビジャンシーコ・ポル・ブレリアを歌いまくってくれて、最高でした。上手かった!

ここで3年前に出会った、ウエルバからわざわざへレスのサンボンバを聴きに来ていた男性二人とまたまた再会。「お互い懲りないね~」みたいな挨拶をした。

ちょっと休憩

だめだ、もっと書きたかったんだけど・・・。
恒例のバカントニオ・マレーナのうちでパーティーの時間。
「へレスに来た時限定ギターレッスンで鍛えた私のチョーど下手くそなギターで、みんながビジャンシーコを腹を抱えて私をバカにしながら歌う会」に行ってきます!

チューロ

December 22,2008 12:38 AM

「日曜の朝はチューロとペリオディコ(新聞)を買って過ごすんだ、ルン♪」とエンリケ・パントーハ。私もそれを真似して、ヘレスの日曜の朝、市場のそばのチューロ屋さんに。

人気店。朝から行列。いつものチューロ屋のおじさん二人。
チューロ1.JPG

揚がった!
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このチューロ、結構塩が入っていてしょっぱい。ここに砂糖、またはチョコラーテをたっぷりつけて食べる。もうたまらない。
あと天カスか?というぐらい油吸ってるし、それをバリバリ食べるなんて、なんて体にいいこと。

しかしこのチューロ職人たちの渋い顔。最高!
チューロ4.JPG

へレスは街中の道道にかわいいクリスマスのイルミネーションが。
イルミネーション.JPG

JEREZ

December 11,2008 05:17 PM

半年振りにヘレスに来ました。
イヤー遠かった。世田谷の家からへレスの家まで24時間に以上かかる。
グロッキーのまま家の大掃除。これをしないと寝ることすらできないからね。
庭は・・・。可哀想に、ツバメの死骸がたくさん。
ここにいるときは庭にしょっちゅう子供のツバメが落ちてきて、捕まえて逃がしてあげるんだけど・・・。
これがほぼ毎朝の日課になるのです。
そう言えば、このとき外に出て小鳥を飛ばしてあげるときの周りの驚きようったらないんだよね!
突然手から小鳥をおっぱなすもんだから、ヘレスっ子たちギャーギャーびっくりしやがんの。
一回車のほうに飛んでちゃって、車止めさせちゃった。でもその時の驚きようったら・・・。
逃げながら大爆笑でした。
おかげで近所からは謎の手品師みたいに思われてます。

さて、着いてすぐ散歩に出たら、市場では魚屋の作業着のままくっちゃべってるモネオ一族、まじめに売ってる(当たり前か?)パルマの魔術師チチャリート、名物モネアおじさん(人生是油売り)、ヨッレヨレで歩いているアントニート・アグヘータ、ローラ・フローレスの、パケーラの、ソルデーラの往年のパルメーロさまたち。
この名脇役(パルメーロ)たちを心底尊敬している私は知り合いでもないのに思わず会釈してしまう。あちらは一瞬?しかしそこはヘレスっ子。たびたびそれを機に会話が始まり、「おれっちが、パケーラと初めてマドリーにいったときは・・・。」なんておいしい話も聞けたりして。
もう、そこかしこにフラメンコたちが沢山。
もう慣れているはずだけど、このいながらにしてフラメンコ・アーティスト名鑑状態のへレスには感動します。

これからへレスはナビダ一色になる。警察官もビジャンシーコを口笛吹きながら浮足立ってるし。
電飾も街じゅういたるところに飾られ、あとは点灯式を待つばかり。
サンボンバもいたるところで開催されるみたい。どこ行こうか迷っちゃう。

クリスマス用に飾ったポインセチアの手入れをするバルの店員さん。「きれいでしょー!」

着飾ってビジャンシーコを歌う準備をする子供たち。かわいいね。

¡Viva Plazuera!

アニフェリア2008 「ギター・カンテの祭典」

December 2,2008 05:04 PM

11月30日(日)に中野ゼロホールにて、アニフェリア2008 「ギター・カンテの祭典」に出演してきました。
しかも今回は念願かなってカンテでの出場。
踊り始めた頃より歌い始め、そのあまりの才能のなさに常に絶望しながらも
趣味以上の気持ちで歌い続けてきました。
振付するとき、クラスの時などは人の迷惑かえりみず「ギャーギャー」と歌い散らして15年。
決して舞台で歌うことはない、してはいけないと思っていましたが、ついにその誓いを自ら破り今回の出場でした。
つまりそれほどカンテに対する畏怖の念が強かったのです。

矢野(九平次)吉峰と末木(カンテバカ)三四郎と一緒に「マノ・ア・マノ」と題し、トナーを歌いました。
イヤー、あんなに緊張したのは初めてで、完全に前後不覚。
しかし一緒に共演した二人の堂々とした歌いっぷりに感動し、こちらも肝が据わり無事何とか叫び終えることができました。

客席から、そして袖にいらした方々からもたくさんのハレオを頂き、本当に嬉しかったです。
皆様の声援がなければ私たち、完全に撃沈していたはずです。
フラメンコの醍醐味を味わいました。

病みつきです。
もう誰も止められません。
目覚めてしまいました。
止めろと言われるまで歌い続けますので、よろしくご指導のほどお願いいたします。

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