「牛女」ムジカーザ4回公演無事に終了しました。
観に来てくださいましたお客様ありがとうございました。
小川未明児童文学は人間がいつも忘れてはいけないことを優しく童話の中で説いています。
それは時に大人の私たちこそ大事にしなければならない道徳、倫理です。
ただそれを舞台作品化するのは本当に難しいのです。
恋愛、色恋、極悪人、裏切り、サスペンスが一切出てこないので未明作品の時はいつも以上に悩みます。
それでもどうにか今回も中島千絵さんの未明作品を可憐に音楽として昇華させた楽曲、それを雄弁に語る(中村仁樹さん、井上真那美さん(チェロ)、斎藤誠ちゃん(フラメンコギター)演奏陣。小川未明の孫の小川英晴さん(詩人)の美しい作詞。ずっと聞き入っていたくなる名俳優螢雪次朗さんの朗読に助けられて無事に作品化できました。
今回初参加の藤崎コウイチさんの衣装は、難しい「牛女」の様々な登場人物を簡潔かつ美しく表現してくれました。
ムジカーザの空間を活かし切った照明の北内隆志さん照明チーム。
制作の小玉隆司さん、眞貝祐子さんはじめ、この作品のために関わってくださった全てのスタッフ、関係者に心からお礼申し上げます。
最後に手前味噌で恐縮ですが一言。
牛女を演じ踊った鍵田真由美。
子供役の中里眞央。
村人、死の使者、布の妖精、害虫まで演じて踊った東陽子、関祐三子、柴崎沙里、小西みと、山本由紀、三四郎、矢野吉峰。
ありがとう。さて、次はどんな夢を見ようか。