ランチ打ち合わせキャンセルになったのでまた『孤独な航海者の「宝島」』(親友が付けてくれた題名)。
三軒茶屋へ向かう茶沢通り途中にある「こうらん」さんへ初来訪。
先日の夢物語よ再びと、ラーメン、半チャーハンセット(700円安い!)。
削ぎ落とされた名コンビの姿にうっとり。
まるで能楽師の様。
スープ。
昔高速のサービスエリアで食べた味を思い出した(とてもいい意味)。
もちろん完飲。(と言うか、毎日大汗かいて働く肉体労働者の特権だからいつも迷いなく完飲)。
今は日本道路公団が民営化され、どこも凄く凝っていて美味しくなったから、もうこの味には出会えない。
美味し過ぎるラーメンではなく、美味し過ぎないラーメンもまた良し。
過ぎたるは及ばざる如し(大袈裟)。
半チャーハンというより小チャーハン。かわいい。
具材が卵だけかと思ったら、ネギも焼豚も細かく刻んで入っていた。美味いに決まってる。
タンメン。
ヤサイラーメン。
どう違うのか。
きっと前者が塩味、後者が醤油味か。
また来ないと。
そう言えばこの店の向かいにある味噌屋。
ここがまた面白い。
亭主が陽気。
「お兄ちゃん珍しいね〜、商売やってんの」
「いやいや、味噌が好きで」
「合わせ味噌作ってあげようか」
やけにノリがいい。
この合わせ味噌がとても美味しかったので、再訪。だけど亭主不在だった。
奥様にご亭主が前に合わせ味噌作ってくれたんだけど、それが欲しくて、と頼んだら
「え?うちの主人が合わせ味噌?たぶんその時の気分でやったからわからないわ」
やっぱりノリだったか。
個人商店最高。
味噌屋で思い出した。
数年前、年の暮れに浅草の花屋敷に出演していた時、空き時間近所を散歩していて見つけた「万久」。
どれを買うか迷っていたところ1人のお祖父様来店。
「あら、珍しいわね、いつも奥様がいらっしゃるのに」
「先週亡くなったんだよ。だからいつも正月に作ってくれていた西京漬作ろうと思って。どれでどうやって作るのかね」
この時は泣いてしまってすぐに店を出てしまったので翌日来て購入した。
亡き妻を想う西京漬。
嗚呼、料理とは、味とは、、、。
合掌。
#ラーメン #町中華 #チャーハン
#味噌