2013年2月の記事

hiroblog

GOEMONからFESTIVAL DE JEREZへ

February 28,2013 10:45 PM

いまイスパニアへ向かうために羽田にいます。

深夜1時半発なので、ラウンジで飲んだくれています。

頭の中はまだまだGOEMONのまま。

この余韻にずっと浸っていたいのですがそうもいきません。

でもそれではあまりに悲し過ぎるので、徒然なるままに思い出を。

舞台下の通路の暗がりで出番前にいつもウオーミング・アップをしていた私。

そんなある日、遠くで私が踊っているリズムが聞こえてきた。

「あれ、自分の映像をどこかで流しているのかな?」

それにしてもリアルに聞こえてくる。

あたりを探すと、なんと吉太郎君が踊っていた!

五右衛門の子供時代の役として出演していた吉太郎君。

芸は習うものではなく盗むもの。

初めての稽古の時、振付をものの15分くらいで取っちゃった。

まさに天才子役。

恐ろしや。

上村吉弥さん。

好きです。大好きです。

本当に大ファンになってしまいました。

見得を切る時のさっぱりとした風情。

関東人の私としては、あの関西おうどんの出汁の味を想わせるような。

4月に同じく大阪松竹座で「藤娘」を踊られる。

観たい!!!

阿国ダンサーズ!

元OSKの皆さん。

あんなに難しいフラメンコの振りを懸命に踊ってくれました。

中日を過ぎてからも、みなさんがいらっしゃる階を訪れると空き時間に稽古に励んでいらした。

その甲斐あって日を追うごとに、大向こうの人たちもハレオ掛けてくれてました。

嬉しかったー!

種之助くん!

生意気!だけどオレー!

この公演中に20歳になった種之助くん。

若いのに古風な味わいを感じさせてくれる。

まるでヘレスのガキ達のカンテを思わせる。

ガキなのにヘレス伝統の、秘伝の味が染みわたってうまい。

私の大好きな中村富十郎さんと中村又五郎さんのこの場面を観ながら大盛り上がりで飲んだ。

すっげー楽しかった!

また歌舞伎談義したいなー!

梅枝さん。

見惚れた~!

自分の出番のすぐ後に踊られる。

袖で汗ダラダラ流しながら観てました。

悲劇の石田局のあの舞!

渋かった~!

いいなー、日本舞踊!

じっとして、ぐっときて。

こういう舞を見ると、フラメンコでバタバタするの馬鹿馬鹿しいね~。

フラメンコも元来こういう踊りなのにね~。

だから歌振りとか、じっくり、動かず、存在を踊ることに専念しないとね。

そう思わせてくれる梅枝さんでした。

可憐な阿国役を演じた壱太郎くん!

素晴らしかった~!

偉そうに言わせてもらうと、教えがいがありました。

深夜にまで及んだ銀座での稽古、大阪に入って、幕が開いても続いた稽古。

一人で朝稽古もされて。

その熱意にオレー!

「時分の花」満開。

開演前と終演後必ず挨拶に来てくれた。

「そんな毎日いいよ」と言っても。

必ずや「真の花」を咲かせるんでしょうね。

負けねーぞ!

松也さん。

んー、困った。

激しく飲み明かしたから冷静になれない。

一番化けた。

日を追うごとにどんどん進化して、袖でパルマとハレオ掛けながら、泣きました。

これからも、歌舞伎以外のことにも挑戦しながら果敢に行くんでしょうね。

負けねーぞ!

愛之助さん

この大将のためなら死ねる。

そう思わせてもらえる座頭。

知っていました、そういう人になるって。

2年前、個人的に大阪松竹座の仁左衛門さん主演の「盟三五大切」(かみかけてさんごたいせつ)を観に行った時に、出演されていた愛之助さんを初めて観た時にわかってました。

こりゃスゲー役者になるぞ!と。

もうなってた!

しかも同じ舞台に立ってそれを確認出来るとは思ってもいなかった!

大きい台詞、大きい役がスッポリはまる。

まさに千両役者。

あの楼門の名場面。

楼門に足をかけて、その足の親指がグッとおっ立ってる。

その親指だけで人間の命の柱をおっ立てられる人、いねーなー!

わー、もう搭乗時間!

大薩摩、附打、狂言方さんのこと、もっともっと書きたいことあるのに!

さて、いよいよフェスティバル・デ・ヘレス!

みんなの芸を、魂をいただいて羽ばたいてきます!

イスパニアへ、バモー!

「GOEMON」千穐楽

February 27,2013 01:01 AM

本日無事に千穐楽を迎えることが出来ました。

大阪松竹座に足を運んでくださいましたお客様、本当にありがとうございました。

そしてすべての出演者の皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さん本当にお疲れさまでした。

たくさんの出会いに感謝しております。

胸がいっぱいで、これ以上の言葉が浮かびません。

¡MUCHISIMAS GRACIAS!

小島章司先生

February 26,2013 12:29 PM

昨日は小島章司先生が観に来てくれた!

緊張した~!

大詰めでいつも通り3階の宙乗りが入って来るスペースから大向こうかけていたら、愛一郎さんが走ってきて、

「先生、今日カーテンコール出てください!早く!衣装に着替えてください!」と。

シェー!

一気にテンパリ3階から転がるようにして楽屋に戻って、チャックを閉めながら舞台上に上がった。

ただ紹介されるだけかと思ったら愛之助さん、「先生一言、小島先生とお客さんにどうぞ!」。

シェー!

口から泡吹くだけで何も言えなかった。

コンタクトも外してたから何も見えんし。

早く教えといてよ!

それにしても、ご紹介してくださり感謝しております。

その後は小島先生とお食事会。

中村梅玉さんの奥様、演出の水口一夫先生、藤間勘十郎さん、若手のみんなも一緒。

小島先生の前で緊張して普段の飲みの様子とまったく違う私を、壱くん、梅枝くん、種之助くんがいじるいじる。

いらねー、って言ってんのにお銚子までこっちにつけて。

隣にいらした吉弥さんにガンガン注がれてハラヒレホレハレーに!

シェー!な一日でした。

いたずら

February 24,2013 11:47 PM

千穐楽へ向けて、いたずらが始まりました。

色んなところで。

私も被害を受けています。

大和屋に。

大将まで興に乗って、袖から大向こうかけてるし。

まったく・・・。

だけど芝居は崩していません。

今回の座組みは若手が大勢、とにかく元気がいい。

アルテイソレラで私は演出家、振付家なんて肩書きをいただいておりますが、ただの宴会部長です。

その肩書きを返上しなければなりません。

こちらの皆様、総宴会部長です。

まさかこの私が飲み会を断る日が来るとは・・・。

参りました。

と書いてるところで播磨屋から「待ってます」メールが。

行かねば・・・。

附打

February 22,2013 10:21 PM

毎日舞台袖で自分が出ない作品「新八犬伝」でも歌舞伎ストーカーしている私。

大道具さんに「危ないですよ!」と言われてもひるまず。

お弟子さんに「先生もお好きですな~」と半ばあきれ顔で言われてもめげず。

けれど皆さんそんな私をあたたかく迎えてくれる。

大道具のお姉さんから、「最後にかかるあの曲かっこいいですね~!ネットで調べて聴いています!」

なんて言われた時は嬉しかった!

「UN CLAVEL」私たちが今度スペインで公演する「愛こそすべての」のオープニング曲。

この勝負曲を「GOEMON」で元OSKの皆さんが踊っています(振付はこの作品用に新作です)。

今日はまた別の大道具のスタッフさんから「あのカルデロンと友市が踊っている曲は何て言う曲ですか?いいですね~」と質問された。

この曲は「LA SAETA」。

スペインの聖週間の曲をモチーフに歌うこの曲も、何度も踊った私たちにとっては特別な曲。

こうして仕事仲間から興味を持ってもらえるのは、なんだか格別に嬉しい。

そして今日「新八犬伝」のストーカーを終えて楽屋でボケっとしていたら、

附打の福島洋一さんから「やってみますか?」と。

福島さんにはちょくちょく附打について質問していて「今度触ってみていいですよ」なんて言ってもらえていたのですが、畏怖の念からとても言い出せずにいました。

私はフラメンコの踊り手ですが、パルマ(手拍子)とハレオ(掛け声)やっているときも踊っているとき同様に充実感があります。

むしろそっちのうが好き。

スペインではこれだけで食っている人もいます。

そんな目から見ると、上手前方に座って下座音楽や役者の息に合わせてバタンバタンとやる附打には、いつも憧れていました。

附打がない歌舞伎はあり得ない。

しかもあんなに大きい音なのに、あんな目立つところに座っているのにまったく目立たない。

すべては芝居のために存在している。

なんと言う芸!

さて、実際に少しだけ触らせてもらいましたが、当たり前だけどすごく難しい。

役の性格によって打ち方が違ったり、音がしないものを音で表現したり、

最後の決めの打ち方のコツなど、とにかく奥が深いなんてもんじゃない。

しかも驚いたことに、なんと大道具さんが附打を担当するんですって!

本番前のほんのひと時でしたが、その奥深さに感動いたしました。

オレー!オレー!オーーーーーレーーーーー!!!!!

みんな

February 17,2013 02:16 PM

みんな観に来てくれてます。

スタジオのメンバー、我が舞踊団員メンバー、衣装の芦川さん、キリコさん、
そしてヘレスを直前に控え、自分のスタジオがめちゃくちゃ忙しいのに駆けつけてくれた矢野吉峰。

嬉し過ぎて、言葉が出ません。

みんなに支えられてこの舞台に立っていることを痛感します。

昨日は高校時代の恩師池田幸也先生、盟友神谷尚世、大阪ボランティア仲間、さんま、かつお&奥様が来てくれた!

恩師と旧友たちに囲まれて。

翼くんも観に来て、「GOEMON」に大感動してくれていた!

みんなありがとう!

芸の道

February 14,2013 01:07 PM

一段上がれば、また一段。

壁を打ち破ったら、また次の壁が。

永遠に続く芸の道。

なんつって五右衛門よろしく言ってみました(ご覧になった方しかわかりませんね、すみません)。

ってことで昨日も終演後、愛之助さんと壱太郎さんとフラメンコの稽古。

まだまだ進化をつづけております!

大向こうデビュー!

February 12,2013 10:11 PM

「松嶋屋!」

やらせていただきました、大向こう!

いつものように袖に張り付いて下座音楽を聞いていたところ、つづらぬけ宙乗りの段になった。

愛之助さんのお弟子さんから、「先生、一緒に上に行きますか?」と。

「行きます!行きます!」とついて行った。

そこは3階席のつづらぬけをした愛之助さんが宙乗りで入って来るブース。

なんと言う眺め!アッハーンとうっとりしていたら、お弟子さんはじめスタッフの方々が「松嶋屋!」とやり出した。

たまらず私も「それ言いたい、それ言いたい!(あまりにも興奮していてこんな風にしか言えなかった)」

「どうぞ、どうぞ」

ということで、

「松嶋屋!」

スタッフさんが「お、うまい!」

しぇー!

お世辞だったとしても嬉しい!

「どうぞ毎日来てください」って。

やったー!

ハレオで鍛えてきたかいがありました。

密かに練習もしていたのです。

ドグアハハハハハ(愛之助さん演じる五右衛門風笑い)!

観に来てくれた!

February 12,2013 02:53 PM

昨日はわざわざ大阪まで、うちの舞踊団のメンバー5人が観に来てくれた!

こちらがドン引きするくらい歌舞伎に感動していた。

私のフラメンコのことには一切触れずに(泣)。

とにかく見所満載で、何回も観たいと。

嬉しい限りです。

ヤ声

February 11,2013 02:52 PM

昨日の大薩摩の場面、さらによくなってました!
凄い!
決めきっていないので、毎回演奏が違うと思います。

今日はどうなるか!?

さて、立ち回りの時に捕手の役者さん達が大勢登場します。

このときに発する声が大好き!

芝居をパッと賑やかにしてくれる。

わおー、おー、あおー、いやー、と
なんて言ってるのかわからなかったので中村蝶之介さんに聞いたら、
「ヤ声」と言うのだそうです。

ヤー!と言っているのだそう。

その伸ばし方や、切り方によって、ヤっ!とだけ聞こえたり、ヤオー!と聞こえたり。

しかも専門外の人が言うとすごく違和感があるのだとか。

わかるなー。

ハレオもいつまでもこの違和感との戦いだからね~。

面白く奥深き芸の世界。

大薩摩!

February 10,2013 02:46 PM

「GOEMON」では大薩摩節が登場します。
フラメンコ・ギターが絡んで黒御簾の中で演奏していました。

しかし一昨日から、演出家の水口一夫さんの発案で従来通り舞台上での演奏にしようと、さらにカンテも加えてみようということになりました。

私は大薩摩を映像でしか見たことありませんでしたが、三味線方は台に足を掛けて、長唄の人は立って唄います。

ものすごくかっこいい、最高の見せ場です。

三味線の勇壮な弾きっぷりがたまりません。

演奏家は、大薩摩に芳村伊千四郎さん。
三味線は和歌山富之さんです。

それにしても大薩摩が実際に見れるのは嬉しいのですが、フラメンコ組はてんやわんやでした!

私は袖から、時に客席まで行っていつも手にあせ握って聴いております。

今日も素晴らしい演奏になりますように!

下座音楽はロックだぜ!

February 8,2013 11:18 AM

1部の大詰めの下座音楽が大好き!と昨日書いた。

その瞬間を今度は袖、下座音楽の皆さんの真後ろで聞いた。

完全にノックアウトされた。

こんな感動はいつ以来?と思うほど体がしびれ切ってしまった。

太鼓陣の重戦車のようなリズムに乗る凶暴な能管。

「イヤー!」の声はロブ・ハルフォードのシャウトを超えていた。

レッド・ツェッペリンのような最高のロックだった。

「ワザワイ」と言う曲だそう。

すごい!

こんな狂気ない!

ビバ!下座音楽

February 7,2013 11:52 AM

下座音楽とは舞台の下手にある黒御簾の中で演奏される歌舞伎の音楽。

長唄、三味線、笛、太鼓、鼓、その他さまざまな鳴り物(鐘、チャッパ、鈴などなど)で芝居を盛り上げる。

ひとつの例があったのでご紹介

鳴り物は効果音なんて範疇では収まらない。

雪、風、雨、波まで表現してします。

雪だと重く、ドドドドドドドと言った感じ。

音がなく降り注ぐ雪を、音で表現している。

それも大太鼓の打ち方ひとつで。

とんでもない技です。

役者の息遣い、台詞の間を掴んで絶妙に音を入れて行く様は、これだけ聞いていても飽きない名人芸。

その上、舞台上手で打ち鳴らされる「ツケ」と役者の芝居とが混然一体となって盛り上がっていくと、もうたまりません。

またあの微妙にずれた感じが素晴らしい。

その場面のそのままを表現していないこともある。

例えば緊迫する立ち回り。

ツケはバタン、バタンと盛り上げるが、下座音楽はどこかひょうひょうとしている。

この表現のズレがまた面白い。

ここのところ私の一番好きなところは「GOEMON」の1部の大詰めで奏でられる音楽。

能管の旋律と太鼓のリズムが珍妙で、馬鹿馬鹿しいことこの上ない。

こうした要素はフラメンコ人間ならきっとわかるはず。

カンテ、ギター、バイレ、そしてパルマとハレオのあの一体感とまったく同じです。

どうぞ下座音楽にも注目しながらご覧ください。

さて、お昼の部では「新八犬伝」が公演中。

私は壱太郎さんとの朝稽古の後に黒御簾にへばりついて見学しています。

役得とはこのこと。

下座音楽の素晴らしさに感動しまくりです。

そんなある日のこと、袖にハケて来た愛之助さんにバッタリ。

「先生!何してるんですか?」

と出演していない作品なのに袖にいる私に驚いた。

私は目の前に立つ、白塗りの愛之助さんにおののきながら、

「ケ、ケ、見学中です!」

「見学ってそんな。そう言えば、昨日のフラメンコのあそこのあれがあーで、こーで」

と出演中にもかかわらず話し始めた。

愛之助さんは「新八犬伝」で4役を勤めている。

衣装の早替えや何やらで大変だろうに、袖にハケて来た刹那にそんな話しができるなんて。

すごい胆力です。

だからあの大きな芸が出来るのだと納得。

オレー!松嶋屋!

朝稽古

February 6,2013 02:49 PM

今朝も壱太郎さんとフラメンコ・パートの朝稽古。

壱太郎さんは昨夜本番後に東京に戻り團十郎さんのお通夜へ。

そして今朝始発で戻られての朝稽古。

さすが!

こうして幕が開いてからも芸を磨いて日々進化しております!

團十郎さん

February 4,2013 08:15 AM

無事に2日目を終えて2時頃寝たのですが、頭の中で下座音楽が鳴り響いてよく眠れず朝6時に目が覚めてしまいました。

テレビをつけたら團十郎さん逝去のニュース。

歌舞伎界の大名跡が逝ってしまいました。

ある宴席で團十郎さんの隣に座らせていただきお話したときは、テレビで拝見するあの温厚なお人柄そのままでした。

フラメンコのことに大変興味を示され、また歌舞伎の話になると宴席の社交辞令ではない専門的なお話しぶりで、
その実直なお人柄が伝わりました。

舞台で拝見するお姿も、歌舞伎の品格、芸格の大きさを体現されていらっしゃいました。

いま私は不思議なご縁でこうして歌舞伎の舞台に立たせていただいておりますが、團十郎さんの精神を見習い、
一日一日を大事に勤めて行きたいと思います。

初日

February 2,2013 11:04 PM

本日初日あけました。

私のフラメンコはともかく、歌舞伎、最高です。

本当です。

多くの方に観ていただきたい作品です。

関係者の方が「初日からスタンディング・オベーションになるのは珍しい!すごい!」と。

26日まで毎日やってますので是非!!!!!

いよいよ明日「GOEMON」初日!

February 2,2013 01:04 AM

毎晩深夜まで続いた稽古を終えて、いよいよ明日「GOEMON」初日です!

見所があり過ぎて、とても説明できません。

歌舞伎の面白さ満載の作品です!

是非多くの皆さんに観ていただきたいです!

うおーーーーー、緊張する!

バモー!

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