「琥珀」ご鑑賞のためのカンテ⑥セラーナ

Antonio Mairena: Serrana Con Liviana y Siguiriya de María Borrico

「琥珀」公演ご鑑賞のためのカンテ。

第6回目は「セラーナ」。

「セラーナ」とは「山」または「山の女」という意味で、山岳地帯の民謡の影響を受けて生まれました。

フラメンコの最も重要な曲集「シギリージャ」の重く、難解なリズムにのって歌われます。

ただシギリージャとは違うギターの調性で弾かれるのため、かなり雰囲気が違います。

若干明るさが滲みます。その明るさがまた影を色濃くするセラーナの絶妙な味わいになります。

歌の構成が長いためか歌われることが少ない曲集ですが、ひとつひとつの音を拾い上げて歌って行くと、ギリシャ悲劇の一大スペクタクルのような壮大な物語性を感じます。

もしお時間ございましたら、歌詞がない部分「オー、オー、オオオ、オオー」と歌われる部分が何回か出てきます。この部分だけでも真似して歌ってみてください。孤独が昇華されて癒されます。

紹介する音源はアントニオ・マイレーナ。歌詞の内容は、絶望の苦しみの中たったひとりで山に泣きに行く内容です。伴奏はもちろんメルチョール・デ・マルチェーナ。フラメンコ史に燦然と輝く名録音です。

本公演群舞のメインとなりますので、是非10回は聴いて来てください!

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